1月のお題は「COPDとタバコのはなし」  

 1月6日:「COPDってなに?」

正式名称は「慢性閉塞性肺疾患」不可逆的な肺の破壊が起こる病気です。
肝硬変と同様に、初期には気付きにくいのですが進行性に呼吸不全を起こします。
喘息はアレルギー疾患、初期には可逆性なのですが、こじらせ続ければCOPDに近づきます。
「この位の階段で息切れするなんて」「風邪でもないのに痰が絡む・咳が続く」は、要注意!
風邪をひくたびに症状が悪化、最後は持続性の窒息状態。でも頭はクリアなので、とても苦しい!!

1月13日:「タバコがCOPD発症&増悪因子No1!!」

CPODの原因は、肺の微小構造に影響を与える、悪い空気を習慣的に吸い込むことです。
化学薬品、工場や鉱山での粉じん、自動車の排気ガス等々のいろんな原因で起こります。
しかしなんと言っても、好き好んで高濃度の煙を習慣的に吸い込む「タバコ」がNo1です。
症状あるCOPD患者の9割が喫煙者、60歳以上の常習喫煙者の半数はCOPD予備軍です。

1月20日:「COPDの治療のあれこれ」

まずは、呼吸法と筋力維持。息まずに、静かな口すぼめ呼吸でしっかり吐き出しましょう。
炎症を抑える抗生剤と気道拡張剤に去痰剤、症状の進行を遅らせる薬はいろいろあります。
しかしながら、失った呼吸機能を回復させる薬は有りません。とにもかくにも悪化防止が一番!
終末期には、対症的な酸素吸入か肺移植しか手立てはありません。

1月27日:「禁煙は簡単!今はいい薬があるんです」

タバコの常習性は、ニコチン中毒という病気です。
脳のニコチン受容体を抑える新薬が登場しました。
その禁煙治療薬は、保険を使ってもらうことができるんです。
       

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