血圧の薬を開始してから二週間後の超音波検査の日 (私) おはようございます。頭痛の様子はどうですか? (男性) 前の肩こりの薬の時よりはずっといい。 肩こりのほうも、薬を足して飲まなくてもいい位まで軽くなった。 (私) それは良かったですね。 <血圧手帳の記録を確かめながら> うん、日中の血圧はおおむね狙い通りに下がってきている様ですが、起床したばかりの時間帯はまだかなり高いままですね。 (男性) そうなんだ。 朝起きがけの頭の痛みはまだ残っているんだよ。 (私) そうですか。 それでは、朝の血圧を狙って、今の薬に足して夕方に飲む薬を入れておきます。 ところで、夜のおしっこのほうはどうですか? (男性) うん、やっぱり夜寝る前の水分を減らしたら少しいいみたい。 肩こりの薬も飲まなくなったから、前と同じ一晩に一・二回で済むようになっている。 (私) それでも、やっぱり起きてしまうのですね。 寝つきは悪いほうですか? (男性) いや、いつもバタンキューだよ。 (私) それで、寝る時間はどのくらいですか? (男性) だいたい七時間ぐらいかな、結構しっかり寝ているよ。 (私) そうですか。 じゃあ、こちらをご覧ください。 <腹部超音波検査の画像を表示させたモニターを指差して> 先ほどやって頂いた、超音波検査の画像になります。 まず、肝臓ですが、・・・こちらが胆のうで、・・・ 最後に、こちらが膀胱と前立腺となります。 確かに前立腺がやや腫大しており、膀胱も拡張気味となっていることから、前立腺肥大に伴う排尿障害があってもおかしくはない所見となっています。 (男性) そうなんだ。 あんまり、おしっこを出すときに、いきんだりはしてないんだがな・・・ (私) 試しに、前立腺肥大による排尿障害の薬を試してみましょう。 先ほどの血圧の薬の追加と合わせて、症状がどう変化するかもう少し見守っていきます。 (男性) わかった。 |
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